トロンボーンの歴史
History of the Trombone

原典：レムコ・デ・ヤーヘル / 日本語訳：品川隆
Originally texted by Remko de Jager/ Translated by Takashi Shinagawa

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中世末期〜トロンボーン誕生
Late Middle Ages - Invention of the trombone

　１４００年から１５００年の間には、のちにトロンボーンとなる楽器の呼称がたくさん存在しました。スペインの文献ではサカブチェsacabuche、フランスではサクブートsacqueboute、イギリスではサックブットsackbut、その他でsaykebud、shakebutte、shagoboltなどという言葉をを使用していることがわかります。サクブートSacquebouteはフランス古語の動詞"saquer"（「引く」、英語の"pull"）と"boter"（「押す」、"push"）に由来していることが容易にわかります。同様にして、ドイツ人は"Posaune"（"busine", "buccina"に由来）、イタリア人は"trombone"（"tromba"がトランペットを指したことから、"trombONE"は大きいトランペットを意味する）という言葉を用いました。

　（続く）

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